無痛分娩について
当院は麻酔科医がおります。そして、産婦人科医師と麻酔科医師が連携した無痛分娩を行っています。それぞれの医師が専門医の立場から、考慮すべき無痛分娩のポイントをお話しします。
産科医の視点から考慮すべきポイント
吉田典生先生(産婦人科医・当院院長)
こんにちは、産科医の吉田です。無痛分娩を希望する産婦さんたちのサポートをしています。今日は、無痛分娩を選ぶ際に考慮すべきポイントについてお話しします。
1.母体の健康状態
- 既往歴:持病や過去の手術歴がある場合、無痛分娩が適しているかどうか医師と相談する必要があります。
- 妊娠中の合併症:妊娠高血圧症候群や糖尿病などの合併症がある場合、無痛分娩が適しているかどうかを確認します。
2.出産計画
- 分娩の進行状況:無痛分娩を希望する場合、どのタイミングで麻酔を行うか計画を立てる必要があります。
- サポート体制:出産時にサポートしてくれる家族やパートナーの役割も考えておきましょう。
3.無痛分娩のリスクとメリット
- リスク:麻酔に伴うリスクや副作用について理解し、納得した上で選択することが重要です。
- メリット:痛みの軽減や出産のストレス軽減など、無痛分娩のメリットも考慮しましょう。
麻酔科医の視点から考慮すべきポイント
霞澤昌代先生(麻酔科医師)
こんにちは、麻酔科医の霞澤です。無痛分娩の麻酔を担当しています。無痛分娩を選ぶ際に麻酔科医として考慮すべきポイントをお話しします。
1.麻酔の種類とその効果
- エピドゥラル麻酔:腰部にカテーテルを挿入し、持続的に麻酔薬を投与する方法です。痛みを効果的に軽減できますが、技術的な手順が必要です。
2.麻酔のリスクと対策
- リスク:麻酔に伴うリスク(低血圧、頭痛、神経損傷など)について理解し、納得した上で選択することが重要です。
- 対策:リスクを最小限に抑えるための対策(適切なモニタリング、緊急時の対応策など)を講じています。
3.麻酔の適応と制限
- 適応:無痛分娩が適しているかどうかは、母体の健康状態や分娩の進行状況によります。
- 制限:特定の健康状態や合併症がある場合、無痛分娩が適さないこともあります。
まとめ
無痛分娩を選ぶ際には、産科医と麻酔科医の両方の視点から考慮すべきポイントを理解し、自分にとって最適な選択をすることが大切です。
多くの産婦様にとって、安心でかつ満足できる無痛分娩を提供していきたいと思っております。